70年代から80年代にかけて日本にヨーガを普及させた功労者の一人、佐保田鶴治氏は次の8つの条件を挙げています。
(1) ゆっくりと行うこと (2) 動作に関係するおもな身体部位に意識を向けること (3) 動作と呼吸を連動させること (4) 視線をきょろきょろと動かさないこと (5) 緊張と弛緩の交代をはっきりさせる (6) 空腹時に行うこと (7) 直後に入浴しないこと(8) 毎日怠らずに練習すること(佐保田鶴治『ヨーガのすすめ』ほか)
どれも今なお色あせない至言だと思います。
特に(8)は地味だけど重要。私の足ヨガの先生はよく「好きなポーズひとつでいいから、毎日やってね」と言っておられましたっけ。それを信じて、苦手だった「スプタヴィーラーサナ(横たわった英雄のポーズ)」を毎日やったら、初めは拷問のように感じたポーズが、ある日心からリラックスできるポーズになっていることに気がついて、驚いたものでした。
今は佐保田先生の本に「この体操は老人でも危険なくやれます」と書いてある「ウシュトラアーサナ(らくだのポーズ)」を深めるべく、毎日やっております。
憧れのポーズ、「どうしたらできるようになりますか?」の答えはひとつ、「毎日やること」。(自戒の意味を込めて)