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ヨガと年齢

57歳で講師養成講座に入った理由

ヨガを始めて10年以上たった2020年、コロナウイルスが流行し、世界が変わってしまった。仕事はリモートになり、ヨガ教室はオンラインになった。このことが結果的に私の人生を変えることになった。

仕事がリモートになったのと両親が高齢になったのを機に、実家の近くに転居したのだ。転居後、しばらくして、新居の近くにヨガスタジオを発見。シンプルな都度払いシステムのスタジオだったので数回通ってみた。そこでそのスタジオが講師養成講座RYT200の1期生を募集していることを知った。

RYT200とは、ヨガの指導者としての基本的な理論や実践を学べる200時間のプログラムで、全米ヨガアライアンスの認定資格である。日本でヨガを教える場合、この資格が必ず必要というわけでもなく、ヨガ講師の資格が取りたかったわけでもない。ただし、ヨガの基礎から体系的に学べるという意味で、興味がわいた。コロナ禍で外出も旅行もできず、仕事はリモートで、時間があったというのも大きな理由であった。しかも、コロナ禍なので、プログラムの一部はオンラインでも受講できるとのことであった。

とはいえ、そもそも消去法で選んで、がんばらず、ただ続けただけのヨガである。私のようなものが参加していいものか。悩んだ末、ホームページを見ると「定員まであと一人!」と書いてあった。これはチャンスかも。恐る恐る聞いてみた。「私でもいいんでしょうか?」「もちろんです!」との答え。

後で知ったのだが、ほとんどヨガの経験がない人でもいいらしい。(お金さえ払えば)

そういうわけで、何とか講師養成講座に入ることはできた。それから約6か月、毎週日曜日の12:00から19:00まで、7時間ヨガをすることになった。57歳の春でした。

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45歳で開脚前屈ができた!

さて、ヨガを始めるにあたって、運動神経が悪いということの他に、もうひとつ心配なことがあった。私はからだが非常に固かったのだ。クラスで一番固いレベルだったと断言できる。家族には「人間と思えないほど固い」と言われ、そもそも長座ですわることもままならない状態だった。

ネットで調べてみると、「ヨガはからだが固くても大丈夫」とか「からだが固い人の方が効果が実感できる」と書いてあったので、不安に思いながらもなんとか始める決心がついたのだった。

実際、井坂先生のクラスに出てみると、この心配は無用だとわかった。でも、ヨガのクラスに少し慣れてきた頃、ふと「からだが固くてもヨガはできる。でも、あまりに固いためにそれが原因でヨガに集中できない。」と思い始めた。(この頃は、ヨガの本でモデルさんが開脚前屈で肘をついて手のひらにアゴをのせて微笑んでいる写真を、ため息をついて見つめていましたっけ)

そこでまたネットで調べて、昭和の真向法(まっこうほう)が有効だとの情報を得た。たった4つのストレッチで、畳一枚分のスペースで、1日5分で姿勢がよくなり、股関節が柔軟になるというものだ。あとでわかったのだが、その4つはいずれもヨガでは有名なポーズであった。

まず両足の裏をあわせて座って前屈(=バッダ・コーナアサナ、イラスト1)、次に開脚して前屈(=ウパヴィシュタ・コーナアサナ、イラスト2)、長座前屈(=パスチモッターナアサナ、イラスト3)をする。大切なことは、これをセットで繰り返し行うということだ。「セットで繰り返し行う」というのが肝心である。それまでの私は1回のみ行って、できないなあとあきらめていた。でもセットで繰り返しやると1回目より2回目、2回目より3回目に明らかに柔軟性が高まっているのが実感できる。

さらに大切なのは、初めから完璧を目指さないことだ。どのポーズも、片脚ずつでもよいし、膝をまげてもよい。ただ、股関節からしっかり曲げる、背中を伸ばすというのは心がける。

最後に第4のポーズ、割座になって背中を後ろに倒す(=スプタ・ヴィーラアサナ)で休む。(このポーズは、特に始めは拷問のように辛かったが、1週間を過ぎる頃から、気づいたらこのポーズでリラックスできていた)

ヨガを始めて6か月、お風呂上りにこのストレッチを毎日やって、2週間後、開脚前屈で肘がついた!45歳の冬でした。

開脚前屈が一番初めに効果が出るのだそうです。開脚前屈でおでこがつくようになるまでにはさらに10年以上かかりましたが、これについてはまた書きます。

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初めてのヨガレッスン:井坂先生との出会い

子どものころからの運動嫌いがたたって、中年になって心身共に不調を感じ、消去法で(一番らくそうな)ヨガを始めると決めた。まずは本やネットやDVDを観ながら少しやってみたが、なんだかよくわからない。そこで、思い切って教室に通うことにした。

いきなりキラキラしたヨガスタジオは気がひける。さらに、ヨガスタジオはチケット制だったり、月会費制だったりが多い。いつ行ってもいいとなると逆に続かないのが私の性格である。なので、週に1回、カルチャーセンターに通うことにした。名古屋に住んでいたので、当時栄の中日ビルにあった中日文化センターにした。栄というのは名古屋の中心、東京で言えば銀座とか渋谷のような一等地である。中日文化センターは大きなビルのフロアーを2つ使っていて、規模の大きい、たぶん東海地方で一番大きなカルチャーセンターである。ヨガのクラスも充実していて、ほぼ毎日、朝、昼、晩と開講されていた。

いろいろな名前のクラスがあったが、よくわからないので、とりあえず、一番都合のよい時間に開講しているクラスにした。水曜日の午前中、井坂津矢子先生の「足心ヨーガ」のクラス、月に4回で月謝は5~6,000円だったと思う。一般にカルチャーセンターは交通の便がよいわりに、リーズナブルな料金設定の場合が多い。

井坂先生は当時すでに60代半ばの大ベテラン。緊張しながら初回のレッスンに行くと、先生は名簿と私の顔を見くらべて、「たけこしみなこちゃん、ね」とにっこり笑った。これにはびっくりした。40過ぎた私のことを初対面で「みなこちゃん」と呼んでくれた人は、かつて、いなかった。続いて、「今日初めてね。一番前に座って。○○さん、場所変わってあげてね。」と、一番よく見える場所に案内してくれた。30人ぐらい入れる大きなスタジオなので、たしかに初めてで後ろだとよくわからないだろう。

次の先生の言葉はさらに驚くべきものだった。「ヨガはね、がんばらなくていいのよ。できなくてもいいのよ」えー!がんばらなくていいんですか?できなくてもいいの?昭和世代なので、子どものころから「がんばれ」と言われてきたし、「できること」がいいことだと思ってきた。学校の体育でがんばれなくて、できなかった私も「ヨガなら」とほっと、肩の力が抜けた。(すでに泣きそうだった)

先生のクラスは、途中で退出しても、あるいは寝ていてもいいことになっていた。初めのうち私は体力がなくて、立ちポーズはすべてスキップして寝ていた。(いえ、シャヴァーサナをとっていた)それでも先生は「みなこちゃんは、ヨガがよくわかってる」とほめてくださった。

先生の口癖は「ヨガは形ではない」だった。「ヨガは形じゃないのよ、どんな格好でもいいから、まずやるのよ。からだは必ず変わっていきます」この言葉に何度力をもらっただろう。

初めて出会う先生は大事である。今なら、どんな先生でも、どんなヨガでもある程度受け入れることができる。が、一番はじめの何もわからなかったときに、また子ども時代のような挫折感を味わったら、きっと1日でヨガをやめていたと思う。その後、結局約10年、井坂先生のもとに通い続けることになる。

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44歳でヨガをはじめた理由

44歳でヨガをはじめた。幼いころから運動に苦手意識があり、あまり好きではなかった。(はっきり言うと、からだを動かすことは嫌いだった)大学2年でいわゆる「学校の体育」が終わってから、ほとんど運動らしい運動はしていなかった。

私が運動に苦手意識をもったのは、小学校1年のときだ。

小学校に上がるとき、母が言った。「学校に行ったら先生のいうことをちゃんと聞いていなさい。」私はそれを忠実に守った。授業中によく手をあげて、発言もした。わかっていても恥ずかしくて手があげられない子もいたと思う。でも私は恥ずかしいという気持ちがあまりなく、よく手をあげて発言した。その甲斐もあって、初めて通知表をもらったとき、すべて5だった。体育を除いて。体育だけは3だった。そして先生からのコメント欄には、「苦手な体育も一生懸命にやっていて、好感が持てました。」と書いてあった。

子どもなりにショックを受けた。実は私は体育が一番好きだったのだ。得意だとも思っていた。でも、先生はちゃんと見ていた。そして励ますつもりでこう書いてくれたのだろう。初めて現実と向き合ったのだ。それ以来、体育に対して苦手意識を持つようになっていた。

結局、小学校の6年間、体育はずっと3だった。2をもらったことも数回あったような気がする。一度だけ4をもらったこともあった。それはマット運動の時だった。飛び込み前転という種目があり、みんなが怖がって飛び込めない中、勇敢に飛び込んだ。それだけのことだった。

当時小学校ではやっていたドッジボールも運動嫌いになった一因だ。チームでやるので、苦手だと迷惑がかかる。真っ先にあたって外に出るのも怖いし、最後まで逃げ回って残ってしまうのも怖い。運よくボールを拾っても、投げられない。ドッジボールは試練の時間だった。

運動能力テストのようなものもあり、今でも鮮烈に覚えているのは、ボール投げだ。ボールをどこまで遠くに投げられるかというテストで、砲丸投げのように、等間隔で線が引いてあった。でも私が投げた時、周りにいた記録係の先生たちが一瞬凍り付いた。一番前の線に届かなかったのだ。先生が線を引きなおして再テストになった。大人になった今なら笑えるエピソードだが、子どもには大変な事件だった。

そういうわけで、学校を卒業してからは、まったくからだを動かすこととは無縁の生活を送っていた私だった。でも若いころはそれでもよかったのだが、40歳を超えたころから体の不調を感じるようになった。一日中だるくて、不調。さらに、体重は増えていないのに、下腹が出て、背中周りに中年特有の肉がついてきたような気がする。服を買うのも楽しくなくなっていた。このままでは、いけない。さすがの私もそう思った。

でも、運動は、きらい。いや、何かできるものがあるかもしれない。でも、まず球技は無理。小学校のボール投げテストのこともある。だいたい球技はひとりではできない。人とコミュニケーションをとったりするのも得意でないので、ひとりで、マイペースでできるものがいい。暑いのも寒いのもいやなので屋外のものはだめ。道具が必要だったり、お金がかかるのもいや。どこかに行かないとできないものは面倒なのでいや。ほとんどのものが消えていった。

最後に残ったのが、ヨガと太極拳であった。これなら特に道具も必要なそうだ。中国に興味があるし、太極拳もいいかな。でも、太極拳はずっと立ったままのようだ。ヨガならすわったり、寝たりしてもできそうだ。しかも、最後は15分間ただ寝ていればいいのだという。

結局、消去法でヨガになったというわけです。

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ながらヨガのすすめ 若葉台ヨガ日記

深呼吸+顔ヨガ

一般のヨガクラス、椅子ヨガ、施設でのヨガなどのクラスで初めの方に入れることが多いポーズです。これを入れるとみなさん、背中が伸びて姿勢がよくなります。

私自身も目が疲れたときなど、よくやっています。

長時間同じ姿勢で疲れたとき、作業の合間、飛行機の中などでのエコノミークラス症候群の予防などに。

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ながらヨガのすすめ 町田旭町ヨガ日記 若葉台ヨガ日記

寝る前に最適:スプタヴィーラーサナ

おうちで、寝る前、お布団の上で、リラックスに最適。食後でもOKなポーズです。「横たわった英雄のポーズ」ともいいます。

一度に両脚がつらければ片脚ずつでも大丈夫です。脚の疲れがとれ、胃腸の調子が整います。

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ながらヨガのすすめ 若葉台ヨガ日記

バッダコーナーサナ

「おうちで」「ながらヨガ」におすすめのポーズ。日本語は「合せきのポーズ」。楽しくらくにできます。骨盤周辺をあたためるので婦人科系の不具合全般や泌尿器系の疾患の予防や改善に効果が期待できます。レッスンでは毎回ほとんどのクラスに取り入れています。

<効果>

腎臓、前立腺、膀胱などの泌尿器系の疾患。骨盤、腹部、背中が刺激されて血行がよくなる。坐骨神経痛、ヘルニア、月経不順、卵巣機能、静脈瘤、出産の痛みの軽減。(アイアンガー著、沖正弘監訳『ハタヨガの真髄』より)

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絶対できる前屈

前屈苦手、股関節かたい、という人は以上の3つのポーズを「毎日、繰り返し、セットで」行うと必ず柔らかくなります。私自身、長座や開脚で背筋を伸ばして座ることさえ難しかったのですが、以上3つを毎晩3セットぐらい、お風呂上りにテレビの前で(テレビを見ながら、もちろん見ながらでなくてもOK)やったことで、約1か月でがっせきと開脚で肘まで着くようになりました。

長座はもう少し時間がかかって、膝の下にクッションを入れることを覚えて1分以上そのままキープ、(筋肉が伸びるのに時間も必要)をしていると伸びている実感があり、今では膝の下がやや浮くものの、だいたいおでこが膝に着くようになりました。開脚も同じで、肘が着くようになってからその先は時間がかかりましたが、肘を着けた状態で1分以上キープ、をしていたらやがておでこまで着くように。

コツは、

・毎日やる。時間と場所を決めてやるといいです。(できるだけ毎日やる生活習慣の前後にする。お風呂の後はからだが柔らかくなっているのでベスト)

・呼吸はとめないで。

・1セット目は真剣にやらなくてよい。(ていうか、最後まで真剣にやらなくていい)2セット目、3セット目は1セット目より1ミリでも柔らかくなっていると実感できればそれでOK。絶対に痛いところまでやってはだめ。逆に伸びなくなります。

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ながらヨガのすすめ 椅子ヨガ

ねじった椅子のポーズ

「ねじった椅子のポーズ」は立位のポーズですが、もちろん椅子に座ったままでもできます。隣が空席の時に気兼ねなく、となりに人がいたら気兼ねしてやりましょう。

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ながらヨガのすすめ 椅子ヨガ

片足前屈

新幹線のシートで前屈もできます。ていうか、椅子があればできるのですが、からだの硬い方も無理なくできます。

椅子に座ったままできる前屈です。モモ裏、ヒザ裏、腰が気持ちよく伸びるところでキープしましょう。伸びてきたらだんだん前屈を深めていきます。