カテゴリー
ヨガと年齢

45歳で開脚前屈ができた!

さて、ヨガを始めるにあたって、運動神経が悪いということの他に、もうひとつ心配なことがあった。私はからだが非常に固かったのだ。クラスで一番固いレベルだったと断言できる。家族には「人間と思えないほど固い」と言われ、そもそも長座ですわることもままならない状態だった。

ネットで調べてみると、「ヨガはからだが固くても大丈夫」とか「からだが固い人の方が効果が実感できる」と書いてあったので、不安に思いながらもなんとか始める決心がついたのだった。

実際、井坂先生のクラスに出てみると、この心配は無用だとわかった。でも、ヨガのクラスに少し慣れてきた頃、ふと「からだが固くてもヨガはできる。でも、あまりに固いためにそれが原因でヨガに集中できない。」と思い始めた。(この頃は、ヨガの本でモデルさんが開脚前屈で肘をついて手のひらにアゴをのせて微笑んでいる写真を、ため息をついて見つめていましたっけ)

そこでまたネットで調べて、昭和の真向法(まっこうほう)が有効だとの情報を得た。たった4つのストレッチで、畳一枚分のスペースで、1日5分で姿勢がよくなり、股関節が柔軟になるというものだ。あとでわかったのだが、その4つはいずれもヨガでは有名なポーズであった。

まず両足の裏をあわせて座って前屈(=バッダ・コーナアサナ、イラスト1)、次に開脚して前屈(=ウパヴィシュタ・コーナアサナ、イラスト2)、長座前屈(=パスチモッターナアサナ、イラスト3)をする。大切なことは、これをセットで繰り返し行うということだ。「セットで繰り返し行う」というのが肝心である。それまでの私は1回のみ行って、できないなあとあきらめていた。でもセットで繰り返しやると1回目より2回目、2回目より3回目に明らかに柔軟性が高まっているのが実感できる。

さらに大切なのは、初めから完璧を目指さないことだ。どのポーズも、片脚ずつでもよいし、膝をまげてもよい。ただ、股関節からしっかり曲げる、背中を伸ばすというのは心がける。

最後に第4のポーズ、割座になって背中を後ろに倒す(=スプタ・ヴィーラアサナ)で休む。(このポーズは、特に始めは拷問のように辛かったが、1週間を過ぎる頃から、気づいたらこのポーズでリラックスできていた)

ヨガを始めて6か月、お風呂上りにこのストレッチを毎日やって、2週間後、開脚前屈で肘がついた!45歳の冬でした。

開脚前屈が一番初めに効果が出るのだそうです。開脚前屈でおでこがつくようになるまでにはさらに10年以上かかりましたが、これについてはまた書きます。